
インスリンを外から補わなければ生きて行けません。ですが強化インスリン治療の副作用として重匿な低血糖がある事は広く知られています。
経口血糖降下剤(スルホニル尿素剤等、主にNIDDM患者が対象)と比較すると作用時間が短い為、早期に適切な処置を施せば大事に至らない事も
多いのですが、脳は糖分(特殊な場合をのぞいて)でしか生きて行けない組織ですので、糖分が一時的にせよ、滞る事は危険です
(脳組織の不可逆的変成の危険性がある)
自覚を伴う低血糖であれば自分で対応(糖分の摂取)する事が出来ますが、コントロールの良いIDDMほど無自覚性低血糖の危険が増大している
と言います。無自覚性低血糖は文字通り本人が自覚する事無く低血糖になり、最悪低血糖昏睡へとおちいる事があります。(管理人も経験あり)
こうなってしまってはもはや本人ではどうすることも出来ません。運良く発見されたとしても(痙攣等で発見)
発見者が低血糖であるかどうか分かる人(本人の病態を知る人)で無ければ処置が遅れる事があります。
適切な処置を!!
この時身近に居る方がとれる処置はグルカゴンの注射です。
IDDMであれば主治医に言えば処方してもらえます。(処方してもらえない医者は信用してはいけません!)
低血糖昏睡は痙攣を伴う非常事態です。これは体が生命の危険を訴えている状態です!
これには素早い対応が必要です!
ですが、インスリンを普段打っているならいざ知らず、普通の人は注射を他人にする事自体緊張します。
低血糖昏睡では一刻の猶予も無い事は分かっていますので、ここであわてない為にも練習しておきたいものです!
練習セットがあります!!
私も低血糖昏睡で2回救急車で運ばれたのですが、グルカゴンを注射してもらうと良いと言うことは知っていました。
ですが、果たしてグルカゴンを普通の人に打ってもらえる物かどうかが疑問でした。これには理由が幾つか上げられます。
1. グルカゴンの扱いを理解しているか?
2. 人に針を刺す事自体に対する抵抗
3. 自分に出来るかどうかの不安
4. 注射した結果どうなるか心配(事の良否の結果責任、また、医療行為にあたるものか?(医療行為は医師以外行ってはならないから))
当方の結論
1. グルカゴンを処方してもらう際に看護師さん医師から説明があると思います。使うのは自分以外の人間です。
これは主に家族等が対象になります。ですのできちんと説明をしてもらいましょう。
2. これはインスリンを初めて自分で打った時の事を思い出すと分かります。大変緊張します。
これも、もう慣れる他無いので普段インスリンを打ってもらう等して、家族に慣れて行ってもらうしかありません。
3. グルカゴンは使用する前に注射器で溶解液と薬剤を混合しそれを再び注射器に入れ注射します。
この手間が非常時には混乱しやすくあわてますので、この為にも練習用セットの意味があります。
低血糖昏睡は下手をすると死の危険があるのでためらわずに打ってもらえるようにお願いしておく事も肝心です。
4. グルカゴンは血糖値を上昇させますので、使用時には低血糖昏睡かどうか見極める必要があります。
高血糖昏睡では逆効果ですので、万が一の場合には念のため血糖値を測定してもらうようにします。
医療行為にあたる為かもしれませんが救急車の隊員はグルカゴン注射等は一切しません。
ただし、患者の家族に限っては医師の指導を受けていれば処置しても良い事になっています
意識が回復した後、経口で糖質を摂取する事を忘れてはいけません!その後再び低血糖を起こす事があるからです
練習用セットの内容
ユ付属のステッカー。ケースに貼っておきます
ユケースの外観と中身。ニプロシリンジは病院でもらいました
ユ添付されていた説明書。写真付きで明解です